月に叢雲、花に風

読書記録をマイペースにやってます

「鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々」中西モトオ

この作品はAmazon kindle unlimitedで読み放題になっていたため、目についたのでなんとなく読み始めた作品。タイトルと表紙の雰囲気に惹かれると、中を気にせず食指が動いてしまうのは、自分のカンを信じているからです。本屋でも表紙買いすることが多くて、たまに失敗することもあったり(笑)

 

あらすじ


江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年・甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会うーー江戸から平成へ。刀を振るう意味を問い続けながら途方もない時間を旅する鬼人を描いた、和風ファンタジー巨編の第一巻。

 

壮大な物語の序章

読み終わってから知ったのですが、こちらはあの有名な投稿小説サイト「小説家になろう」で公開されているWEB小説なのだそう。いまやこのサイトで人気がある作品は書籍化され、アニメ化されとオタク文化を支えに支えまくっています。

いわゆる「なろう系」と呼ばれるジャンルで、異世界転生俺ツエーが主流のため、こちらの作品がなろう系であるとはまったくわかりませんでした。流行りの設定ばかりではないのですね。

この本自体は物語の序章的位置づけでした。人と鬼の関係、キャラクターの運命など。正直、この本だけだと少し物足りないです。江戸時代から平成まで生き抜いた様子もわからず、妹との再会もないまま話が終わっていくので続きを読まないとモヤモヤな何も晴れません。

それぞれが信じたものを貫いた結果

主人公である兄は妹と、受け入れてくれた村、想い人と全てを大切にし、想い人である白夜は母と村のために運命を受け入れ、妹はただ兄さえいればよかったのに叶わなず、鬼たちは自分たちの滅亡を防ぐ。

それぞれが、それぞれの信じた道をただ貫いてしまったがために、すべてが掛け違ってしまった酷な結果。誰一人救われていないのが辛く悲しい話です。鬼たちだけはひとまず目的を果たせていますが。

この先に待ち受けるものは何か

鬼と化し、相対することになってしまった兄と妹。この本では兄が平成の世まで生き抜いて、はじまりの地へ戻ってくるところで終わります。

そこから何が起こり、どう結末を迎えるのか。平成の世までの間にはどんな出来事があったのか。とにかく気になって仕方がない終わり方をします。

WEBではすでに完結済とのことなので、どのくらい壮大なのかと見出しだけ見に行ったら江戸編、幕末編、明治編、大正編、平成編とかなりの長編であることが伺えました。

出版を少しづつ待つか、WEBで一気に読むか悩むところですね。

 

時代ものかつ特殊設定だが読みやすい

特殊な言い回しや言葉があったり、江戸時代というところからはじまりますが、文章自体は読みやすかったです。

キャラクターたちの話口調は現代的なのでそこが読みやすさと、恋愛小説っぽさを醸し出しているんだと思います。半分くらい、主人公の恋心の話な感じなので。

未来が見える能力がある鬼が平成のコギャル言葉を使うあたりとか面白かったです。

個人的に戦闘描写はいまいち

鬼と対峙する戦闘場面での描写は個人的にいまいち好みではありませんでした。はっきり言ってただの好みですが。ひとつひとつの動作を細かく並べるので、緊張感や詳細さはあるのですが、流れが悪く感じてしまって。

あと、鬼の子であるとわかりながらも妹を受け入れてる村にもちょっと疑問が残りますね。怖くないのでしょうか。鬼退治とかしてるくせに。

すでに2巻は販売されているので、読んでみたい気持ちはあるけれど1000円以上出して読むかと考えると購入に至っていません。いくらでもいいから続きを!!とまでなってないのです。

しかし、レビューを見る限り続刊になればなるほど良くなるというので、積み本がなくなったら手に取ろうかなと読みたいものリストに加えました。

読書記録ブログはじめます-自己紹介-

森野 花-モリノ ハナ-です。こんにちは。

普段は花と戯れつつ、副業でWebライターをしているオタクです。

 

2020年、家にある本を読み直すことで本棚の整理と積み本の発掘、続編を買っていないものの書き出しをしようと決めました。

せっかくならば、私が何より苦手にしている「感想を言葉にする」を少しでも克服できるようにブログをはじめることにしました。

 

自分が好きだ良かったと思う作品が世の中で酷評されていたり無名だったり、自分がイマイチだと思ったものが世の中で絶賛されていたりすることが多く、自分は世間の嗜好とズレてるのだと思うと感想を言葉にするのが苦手になっていきました。

 

このブログはそんな私が書評するのではなく、感想文リハビリのつもりで書くブログです。いわばただの読書記録です。

 

活字中毒というほどの読書ペースではないのでゆっくりした更新になるかと思います。

どうぞ、気が向いた時にお付き合いくださいませ。

 

よく読むジャンルはファンタジーと時代小説。ライト文芸が多いです。注意書きはしますが、BL小説も入りますのでご了承ください。

 

ブログタイトルは月に叢雲、花に風。

良いことにはとにかく邪魔が入りやすく、良い状態は長続きしないことの例えです。

良いことばかりじゃない覚悟はもって生きることは大切かもしれないですね。悪いことがあっても悲嘆せず、そんな時もあると楽観していたほうが気持ち楽かなと思います。

 

タイトルの画像には「フリー写真素材ぱくたそ」さんの写真を使わせていただきました。

https://pakutaso.com